ろ過装置Q&A

仕様について

Qフィルトマットとは?

イスラエルAmiad Water Systems社が開発した、従来技術とはまったく異なる画期的で効率の高い洗浄機構を備えた自動洗浄式ろ過装置です。様々な業界の幅広い用途で高精度なろ過を実現し、世界市場において高い普及率を誇ります。
なお、フィルトマットにはろ材・洗浄方式の違いにより、1.ステンレスのろ材・吸引洗浄方式を採用した「ワイヤーメッシュ式」、 2.ポリエステルのろ材・高圧ジェット洗浄方式を採用した「スレッド式」、というまったく異なる2種類のシリーズがあります。

Qどのようなろ過方式か?
スポット吸引洗浄タイプ(ワイヤーメッシュ式)

平織りのステンレスワイヤーメッシュを採用した堅牢な円筒状スクリーンに、原水を圧送して固形の微粒子を物理的にろ過する方法です。目幅はワイヤーの太さおよび編み方により10ミクロン~500ミクロンの間で選択できます。尚、スクリーンには複数種類があり、用途に応じて材質をSMO254などの二相ステンレスなどに変更したスクリーンなどもご提供します。
(注) 詳細は、「スポット吸引洗浄タイプの特徴」をご参照ください。

スレッド式

従来では使い捨てフィルターである糸巻きフィルターを特殊形状にデザインし、自動洗浄を可能にすることで長期間の連続使用を実現した高精度ろ過装置です。
このフィルターはカセットと呼ばれ、カセットに原水を外側から圧送すると表面の糸の層を通過してカセット内側へとろ過されます。
フィルターの目幅は、2ミクロン、3ミクロン、7ミクロン、10ミクロン、20ミクロンであり、特に、3ミクロンについては(公財)水道技術研究センターから「水道用浄水装置」としての認定を取得しており、クリプトスポリジウム対策として有効であるだけでなく、濁度の低減にも効果があります。
(注) 詳細は、「スレッド式の製品紹介」をご参照ください。

その他

フィルトマット以外にも、自動洗浄式ろ過装置の仲間としてディスクろ過タイプのスピンクリンがございます。
スピンクリンは、樹脂製ハウジングに樹脂製の溝付きディスクを多数積み重ねて高精度なろ過を実現した、画期的な自動洗浄機能付きろ過装置になります。詳細は「スピンクリンの製品紹介」をご参照ください。

Q機種はどう選べば良いか?

求められるろ過精度と、原水の水質等を勘案して選定いたします。
ただし、選定には正しい状況把握とノウハウが必要なため、製品・仕様の選定に関しては、早い段階で弊社にご相談いただくことをお勧めいたします。

Qスペック表に表示されている流量は?

水道水を100ミクロン以上のスクリーンに通水した際の最大流量で表示しています。 原水のSS濃度(または濁度)、微粒子などの性状、スクリーン目幅などにより、同一型式でも適切に処理できる流量は異なるため、最終機種選定はお打合せの上、決定させて頂きます。

Q回収率はどのくらい?
スポット吸引洗浄タイプ

回収率(原水とろ過水量の割合)は、原水と運転条件により異なりますが、1時間に2回程度の洗浄であれば、概ね99%以上になります。

スレッド式

清澄な地下水や湧水をろ過対象とした浄水場等での使用の場合、概ね洗浄は1日1回です。その場合の回収率は99.5%程度です。

Q洗浄時にろ過流量は減少する?

フィルトマットは、洗浄時も通水が可能なろ過装置ですが、洗浄時にはろ過量がおおよそ数%~10%程度減少します。ただし、原水送水ポンプの能力により大幅に異なりますので、流量変動が問題となる場合は一度お問合せ願います。
なお、スレッド式については、洗浄時に15分前後(機種により異なる)ろ過を中断します。

Q目詰まりは発生しない?

事前にご提供いただく情報をもとに、型式および台数選定を行えば目詰まりの問題はほとんど解消可能です。
しかし、原水SS濃度が極端に上昇した場合、または多くの粘着成分・油分・カルシウム分などが原水に混入する場合は、スクリーンの引抜き洗浄が必要になることもあります。
当社では複数機種のテスト機をご用意しておりますので、十分な事前テストをご要望の場合には別途ご相談願います。

ご検討から導入・稼働までの流れ(テスト機の情報が掲載されています)

ろ過対象について

Q水以外の流体はろ過できる?

フィルトマットは水処理専用装置ですので、水以外の流体であるオイル、石油、溶剤、薬品、または空気などの気体はろ過できません。

Q濁度除去は可能?

スポット吸引洗浄タイプ(ワイヤーメッシュ式)は、原水中に混入しているSS(微粒子)の除去を目的としたろ過装置であり、濁度除去を目的としていないので、基本的に濁度の除去には適していません。

(注) 濁度とSS濃度は似てはいますが、別の指標と理解することが適切です。 例えば、一般的に25ミクロン程度のワイヤーメッシュスクリーンで原水をろ過すると非常に清澄なろ過水を得ることができますが、原水の汚れが濁度に起因する場合、大きな改善が見られないのが通常です。それは、濁質の多くが数ミクロンから20ミクロン程度の微細な粒子で構成されるため、それらの多くがメッシュを通過するためです。

しかし、スレッド式の場合、最小2ミクロンのカセットによりろ過するため、原水性状によっては濁度を飲料水レベルまで改善することも可能ですので、一度お問合せ願います。

Q凝集剤によって固形化された不純物(濁度等)は除去可能?
スポット吸引洗浄タイプ

不可能です。凝集剤により固められた不純物は非常に柔らかいため、ワイヤーメッシュ上で崩れて多くが二次側へ流出します。

スレッド式

条件次第ですが可能です。但し、流量やろ過精度、原水の汚濁状況、注入量など細かな条件により結果が異なることが考えられるため、テストを行うことを推奨します。

Qクリプトスポリジウムは除去可能?

スレッド式ろ過装置は、厚生労働省の外郭団体である公益財団法人水道技術研究センターからクリプトスポリジウム対策として有効な「水道用浄水装置」として認定取得しています。
クリプトスポリジウム対策で、濁度低減とクリプト対策の両方でお困りの事業者様は、一度ご相談願います。

クリプトスポリジウム対策

Q鉄分・マンガンの除去は可能?

イオン化している成分は除去できませんが、既に析出した固形状態であれば低減させることは可能です。

取り扱いについて

Q洗浄効果を適切に発揮するための注意点とは?
スポット吸引洗浄タイプ

フィルトマット二次側送水圧力(各スクリーンで異なります)およびフィルトマット各型式で必要とする洗浄時の排水量に注意する必要があります。
洗浄時の水圧および水量が設計値を下回ると、洗浄効果を十分に発揮できないばかりか動作不良を引き起こすことがございます。
(注) 詳細は、各型式のスペック表をご参照下さい。

スポット吸引洗浄タイプの製品一覧

Q既存の送水量・圧力が設計値以下の場合は?

別途ラインポンプで昇圧、別ラインから洗浄用水を供給、もしくは条件を満たす原水送水ポンプに変更するなどの対策が必要になります。導入ご検討案件の水圧、水量が設計値以下の場合はご相談ください。

Qコーズスクリーンに詰まったSSはどうする?

コーズスクリーン(ファインスクリーン前段に取り付けられた粗目のスクリーン)には洗浄機能が付いていないので、詰まりが予想されるような場合には定期的に点検する必要があります。
ただし、コーズスクリーンの目幅は約5mmなので、フィルトマットが対象とする通常の原水の場合目詰まりすることはありません。
また、頻繁に粗ゴミが流入する恐れのある場合には、粗ゴミ除去用の簡易ストレーナも用意していますのでご相談願います。

Qフィルトマットの設置方法は?

機種にもよりますが、基本的に既設配管にフランジ付けするだけで、大掛かりな基礎工事などは必要ありません。また、装置は全体的にコンパクトかつ軽量に設計されているため、現場搬入時、または設置場所に制約がある場合でも問題無く対応できるケースが多いです。横型、縦型の2種類がありますので、限られた空間に設置するのは得意です。

Q定期メンテナンスは不要?

フィルトマットは非常に目詰まりしにくいろ過装置のため、他社オートストレーナ、カートリッジフィルターなどでよく見受けられる頻繁なスクリーン開放・洗浄作業は基本的に不要となりますが、機器を万全な状態に保つためにも毎年1回程度の頻度で定期的な開放点検(動作点検・スクリーン着脱点検、洗浄が頻繁な場合はシール材の交換等)の実施を推奨致します。

サービスについて

Qテスト機はある?

用途別に各種テスト装置をご用意しています。
簡単にろ過精度を確認されたい場合には、簡易ろ過精度確認用の『テストキット』を貸出しています。
また、ライン上でのろ過精度および洗浄頻度などをさらに詳しく確認したい場合には、各シリーズの最小型式をテスト機として貸出しています。
テストに関する詳細につきましては、お気軽にご相談願います。

Q制御盤は海外製?

一部機種を除き、制御盤はすべて国内で設計、調達、製作しておりますので、安心してお使い頂けます。お客様のご要望、独自規格への準拠などにつきましてもお気軽にご相談ください。

Q海外製だけどスペアパーツの供給、アフターサービス体制は?

消耗品など、多くのスペアパーツを日本国内の専用倉庫に保管してあります。また、日本国内にメーカートレーニングを受けた認定エンジニアが居りますので、試運転立上げ、保守サービスなどをすべて国内で完結できる体制を構築しています。

保守・メンテナンス体制

お問い合わせ・ご相談窓口

水ろ過に詳しい専門スタッフが、1,400台を越えるフィルトマット導入による成功ノウハウを活用し、お客様に最適なろ過装置の選定・導入をお手伝いいたします。お気軽にお問い合わせください。

「ろ過装置について」とお伝えください。

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