自動洗浄式ろ過装置を導入するメリット

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水のろ過装置には、自動洗浄式のろ過装置(オートストレーナ/フィルトマット)と、自動洗浄機能を有しないろ過装置の2種類が存在します。

本項では自動洗浄式ろ過装置を導入せず、手作業での維持管理をする場合に比べ、自動洗浄式のろ過装置を導入する利点について解説します。

1.人手不足への対応ができる

ろ過機器やろ過装置に関して、特に頻繁に人の手が掛かる要素は「定期的なフィルター清掃・交換」や「突発的な詰まりへの対応」です。

定期的なフィルター清掃・交換

フィルター、スクリーン、ストレーナーによるろ過を行なうと、ろ過の結果として表面に固形異物が堆積していきます。

それらを放置すると堆積した物質が剥がれてろ過後の水質に悪影響を与えたり、詰まりを生じさせ閉塞してしまうというトラブルが生じます。

そのため固形物を取り除く洗浄・カートリッジ交換の人力によるメンテナンスが必要です。

突発的な詰まりへの対応

ろ過の対象となる原水について、特に河川水や湖沼水などは、周辺の河岸工事・天候・その他の要素により水質の急な悪化が生じる場合があります。

普段は含まれない大きなサイズの粗ゴミが食い込みトラブルを発生させたり、藻類の異常発生により絡みつく水質に変わったり、微生物の増殖によりねばつく水質に変わることもあります。

水をろ過する装置は長期連続稼働させることが基本ですが、日々様々な外的要因により「手の掛かる」「目が離せない」ろ過の仕組みができてしまうと、維持のために張り付きで管理する余剰人員が必要になります。

昨今の人手不足・水処理技術者の人材難・設備管理者の減少等を踏まえると、これは大きな課題です。

自動洗浄式ろ過装置であれば、詰まる前に自動で洗浄、省人化に

定期的な点検程度は推奨されますが、原水の水質・フィルターの性能・洗浄力が噛み合った場合、ノーメンテナンスに近い状態で安定運用が可能になるため、大きなメリットがあります。

2.運用コストの低減に

自動洗浄式のろ過装置は、当然ながら自動洗浄機能を有さないろ過機器に比べ初期の導入コストは高くなります。

しかし、維持管理のために必要な人員が少なくて済むこと、トラブルが減り緊急出動が減ること、ろ過停止(給水停止)時に操業できない機会損失等、見えにくいが実は大きなコストの削減に繋がります。

また、故障等なければ中長期的にろ材(フィルター)の交換が不要なこともコストメリットとして現れます。

自動洗浄式の2大ろ過装置
オートストレーナとフィルトマット

自動洗浄式のろ過装置としては、オートストレーナとフィルトマットがあります。

オートストレーナ

フィルトマット

オートストレーナとフィルトマットは共に自動洗浄式のろ過装置ですが、より洗浄力が強い上位版がフィルトマットです。

洗浄力が不足すると頻繁な目詰まりが生じるため、残念ながらノーメンテナンスとはいきません。
自動洗浄式ろ過装置を導入するのであれば、メンテナンス頻度がより抑制できるフィルトマットを検討してみてください。

フィルトマット スポット吸引洗浄タイプの特徴

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