海水のろ過装置
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海水中の粗い異物をろ過する装置について解説します。
海水のろ過の目的には、海に面した大規模な工場での冷却水などでの利用、養殖や漁港での利用、海水の淡水化のための利用の3つがあります。
これら利用目的に対しろ過装置の考え方を解説します。
海水で使用するろ過装置の種類とポイント
海水には大量の固形異物が含まれており、異物の種類・サイズも多様です。
また海水は腐食性の強い液体であるということも考慮が必要です。
そのような背景から、海水に用いるろ過装置は、海水用に最適化された製品である必要があります。
- 海水用のオートストレーナ
- 海水用のディスクフィルター
- 海水用の砂ろ過装置
- 海水用の膜ろ過装置
等が存在します。
用途・求める水質やメンテナンス負荷から、単一の製品を利用したり、複数のろ過装置を組み合わせて利用します。
海水の目的・用途別ろ過装置
1.海に面した工場での冷却水
発電設備の冷却水のろ過等に用いられます。
海水には様々な夾雑物が含まれているため、冷却水に用いるにはろ過が必要です。
しかし、海水は腐食性が強く、さらに様々な生物が含まれていることから、厳しい環境に対応できるろ過装置の選定が必要です。
対応する主なろ過装置としては、「海水用のオートストレーナ」「砂ろ過」「ディスク型のフィルター」があります。
弊社のお勧めは、「要件に合わせてろ過精度を選択できる」「樹脂製でコストメリットもある」ディスク型のフィルターであるスピンクリンです。
2.養殖場や漁港での海水利用
海水は、養殖場や漁港において様々な活用がなされています。
水質・殺菌要件等が法律で定められていることから、取水した水をそのまま使用するのではなく、まずろ過を行なうことになります。
3.海水の淡水化
通常、海水の淡水化にはRO膜が用いられます。
この分野では海水淡水化装置のメーカー各社が、海水のろ過に適した膜ろ過装置(逆浸透膜(RO)装置)を提供されています。
大規模なシステムから小型の淡水化装置まで、様々にラインナップされています。
ただし、海水中には様々な夾雑物が含まれているため、RO膜の前にろ過が必要です。
海水の淡水化の前処理で実績があるろ過装置は、ディスク型のフィルターであるスピンクリンです。
記事中で紹介したろ過装置
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