冷却水のろ過
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工場やプラントにおける水の用途として代表的なものの一つに冷却水があります。
ここでは冷却水のろ過について解説いたします。
3種類の冷却水
冷却水とは、製品や設備等を冷却するための水であり、主に工場やプラントで用いられます。
主に冷却水は3種類に類別されます。
- 一過式冷却水
- 密閉循環式冷却水
- 開放循環式冷却水
一過式冷却水は、一度使えば終わりで冷却水として再利用することはありません。
密閉循環式冷却水は、配管の中に密閉した状態で循環して用います。
開放循環式冷却水は、配管の中で循環させますが開放部が存在し、空気に直接触れる部分があります。
開放式クーリングタワー(冷却塔)の冷却循環水のろ過
特にろ過装置が活躍するフィールドとして、クーリングタワー(冷却塔)の冷却水が挙げられます。
クーリングタワーは、水が蒸発する際に周囲から気化熱を奪い冷却する効果を用いて水を冷やします。
開放式のクーリングタワーでは直接水と空気が触れるため、空気中の異物が冷却水に混入しやすく、常に夾雑物の除去を考える必要があり、手作業での異物除去が必要なストレーナーよりも
オートストレーナやフィルトマットが適合します。
開放式冷却循環水の水質悪化の要因
冷却循環水の水質悪化の主な要因としては3つあります。
- 外部から循環水に侵入した異物
- 配管内で析出したスケールや腐食
- 微生物の働き
順に見て行きましょう。
外部から循環水に侵入した異物
先述の通り、開放式のクーリングタワーにおいて空気と接触するため、風に乗り空気中を飛来して混入する異物です。サイズも粗ゴミとして取り除ける大きなサイズのものや、微細な固形異物、微生物等様々です。
これらは冷却循環水に混入すると流路で障害を引き起こすため、確実な除去が望まれます。
配管内で析出したスケールや腐食
冷却循環水の冷却対象は熱を持ちます。また、蒸発し濃度が高まります。
結果、水分中のカルシウムやシリカ等が析出し、スケールとなる場合があります。
そして、配管内の腐食もあります。
微生物の働き
水中の微生物(細菌、カビ、藻類等)が配管内で増殖し、粘性の物質を生じさせスライム障害を起こします。
これらのうち、スケールや腐食、スライム障害の予防は薬品(冷却水用の処理剤)を用いて障害を予防します。しかし、外部から侵入した異物や、配管内で生じてしまった異物に関しては除去しなければなりません。そのためにろ過装置を用います。
冷却循環水のろ過装置はどう選ぶ?
冷却循環水は先述の通り、薬品による抑制はなされるものの、コントロールが難しく、温度変化などで水質が悪化し、硬質の異物の混入や、スライム状の粘性のある水質、珪藻類が増殖し絡みつく水質になる場合があります。
これらは設備にダメージを与えます。
そのため、ろ過装置は硬質な異物からべとつく水質まで対応できる、洗浄機能の強い自動洗浄機能付きろ過装置を導入することをお勧めいたします。それが、フィルトマットスポット吸引洗浄タイプです。
冷却水ろ過事例
化学工場における冷却水のろ過事例
配管内の錆・シリカ成分・砂・珪藻類等の異物を除去しています。
熱交換器や各種プロセス設備の目詰まり防止を効率的に行なっています。
冷却循環水のろ過装置をお探しの方は、是非一度フィルトマットをご検討いただきたいと思います。
豊富な実績、比類なき高洗浄力で安定運用が可能、省スペースのため既設配管にフランジ接続だけで導入できます。
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