純水のろ過
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純水を製造する際に必要なろ過の仕組み・ろ過装置と、トラブルへの対応方法についてご案内いたします。
純水とは
純水とは不純物が取り除かれる処理をされた純度の高い水を指します。ただし純水にも不純物は含まれており、その不純物の量が極めて少ないものを超純水と呼びます。
純水は研究の場で実験用に少量用いられますが、産業界では電子デバイスの製造や医薬品製造、発電などで、1時間あたり何十トン、何百トンという大量の純水を必要とするシーンがあります。
本項では主に大量の純水を必要とするシーンを前提に記述します。
純水の造り方（精製方法）
純水の種類には、蒸溜によって造られる蒸留水や、逆浸透膜でろ過されたRO水、イオン交換樹脂を用いて造られたイオン交換水等があります。
純水製造の現場では、用途によって複数種類のろ過を組み合わせて段階的に純度を高めていく純水製造プロセスを構築します。
純水製造プロセス例
取水
粗ゴミのろ過
オートストレーナ、
フィルトマット（スポット吸引線上式）等
自動洗浄ろ過装置
微細な固形物の除去
砂ろ過、
フィルトマット（スレッド式）
不純物の除去処理
（純水製造装置）
- ・イオン交換樹脂によるイオン交換
- ・活性炭
- ・膜ろ過
純水のろ過におけるトラブル
トラブル１．膜ろ過装置やイオン交換樹脂に夾雑物が入り込む
純水製造は極めて微細なろ過プロセスが行われます。
原水に夾雑物（細かな固形異物）が入り込むと、膜ろ過装置やイオン交換樹脂にダメージを与えてしまい、早期メンテナンスが必要になるケースがあります。
そのため、前処理として信頼性の高いろ過装置を設置して対応します。
トラブル２．凝集剤で固めたフロックが砂ろ過を通過してくる
レアケースではありますが、凝集剤で固めたフロックが砂ろ過を通過し、後段の設備に支障を与えるケースがあります。その場合、フィルトマットスレッド式により問題解消した事例があります。お困りの方はお問い合わせください。
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