分野別ろ過装置ガイド・事例集
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ろ過装置は様々な分野において活用されています。
ろ過環境により適したろ過装置は異なり、選定に悩まれる方も多いのではないでしょうか。
そこで、オートストレーナ、フィルトマット、スピンクリンと幅広いろ過装置をご提案する弊社で、各分野における適したろ過装置や事例をまとめました。
工場
ろ過装置の活用が多い場所として工場が挙げられます。
ここでは工場の業界別に、事例をご紹介いたします。
化学業界
化学業界の工場におけるろ過は、高い精度が求められます。
また工場のダウンタイムを削減するため、メンテナンス頻度の低さも重視されます。
鉄鋼・非鉄業界
製鉄工程で使用する水や排水の放流前処理としてろ過装置が活用されます。
ろ過性能やメンテナンス性の高さから、フィルトマットが採用されています。
自動車業界
自動車工場では高いろ過精度が求められます。
中にはこれまで使用していた砂ろ過の置き換えとして、フィルトマットが採用されるケースもあります。
製紙業界
大量の水を使用する製紙工場では、井戸水や河川水などを水源とする供給水の処理にろ過装置が用いられます。
またクリア白水のろ過では、フィルトマットMCFM型が採用されています。
電機・電子業界
工場内で使用する水に含まれる微細砂などの除去のため、ろ過装置が導入されています。
飲料・食品業界
飲料・食品工場では、製造工程で使用される冷却循環水などのろ過にフィルトマットが採用されています。
対象別
工場で使用される水は用途や水源が様々です。ここではそれらろ過対象別にご紹介いたします。
工業用水のろ過
水源に安価な水が使われることが多いため、使用する前に水処理が必要です。
オートストレーナでは目詰まりしてしまう、砂ろ過ではオーバースペックというケースでフィルトマットが置き換えとして導入されるケースも多くあります。
海水のろ過
海水は様々な夾雑物が含まれるため、それらを取り除くためのろ過が必要です。
用途に応じて複数のろ過方法を組み合わせることもありますが、第一段階としてスピンクリンを用いたろ過をお勧めいたします。
純水のろ過
純水や超純水は、研究の場以外にも半導体製造などの産業分野にも用いられます。
純水の精製は、非常に精度の高いろ過を段階に分けて行います。その過程ではオートストレーナやフィルトマット、砂ろ過、膜ろ過、イオン交換樹脂などが活用されています。
冷却水のろ過
冷却水の中でも、循環して使用する冷却水には異物が混入するため、それらを取り除くろ過が必要です。
夾雑物の種類にもよりますが、自動洗浄機能を持つろ過装置、オートストレーナ・フィルトマットが適しています。
プロセス排水のろ過
生産工程で生じる排水は、処理を行い再利用または放水されます。ろ過装置はそれら排水の固形物を取り除くために活用されます。
ろ過性能やメンテナンス性の高さから、フィルトマットがお勧めです。
上下水道
それぞれの水処理の工程において、様々なろ過装置が導入されています。
浄水場では、一次ろ過工程にフィルトマットが採用されており、浅井戸を伏流水など濁度の低い水源の場合は耐塩素性病原生物(クリプトスポリジウム)対策として(公財)水道技術研究センターから認定を受けたろ過装置が導入されています。
また下水処理場での再利用水処理では、オートストレーナが活用されています。
エネルギー業界
発電所やエネルギー関連工場では、大量の冷却水を使用します。
海水や河川水などを水源として利用するため、それらに適したろ過装置で水処理を行います。
主にフィルトマットやスピンクリンが採用されています。
ビル・建物
自治体から事業者に向けて、雨水利用の協力が求められています。
それにあたりビルや建物の屋上に降り注ぐ雨水を、水洗トイレ・スプリンクラーや災害時のための雑用水などに活用する動きがあります。
雨水に含まれる異物を除去するために、メンテナンス負荷の少ないフィルトマットをお勧めしております。
データセンター
データセンターでは、冷却システムに用いられる冷却循環水に混入する微生物・異物などを除去するために、ろ過装置が活用されています。
中でも、洗浄機能の強い自動洗浄機能付きろ過装置のフィルトマットがお勧めです。
その他業界
上記の業界や活用例以外の現場でも、ろ過装置が導入されています。
池水を水源とした芝生散水用スプリンクラー用途など、ゴルフ場におけるろ過事例もあります。
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